9日間ビルの屋上で鳴いてた子猫をレスキューしました。
六本木の交差点のビルの屋上で子猫が泣いていると相談がありました。相談者の方は隣のビルにお勤めで2週間前に子猫が8階に侵入してしまい人間を見てパニックになって隣のビルに飛び移ったのを同僚が目撃したそうで、ずっと鳴いてるので動物愛護相談センターに相談したそうですが受付てもらえず、みなとねこに相談なさいました。
別の方もビルの方や警察にも相談していたようで、先週も木曜金曜に警察が確認に来ていて、今も来てるとのことでした。
港区の場合には飼い主のいない猫の担当は各支所の協働推進課が担当です。
早速、麻布支所に連絡し、そのエリアで猫の手術を行ったボランティアに連絡をとって貰いつつ、9日間も飲まず食わずであれば命に関わるのと、無理に捕獲しようと警察が動いて落下しては大変と警察に連絡して捕獲器での保護と、
もし警察が保護したとしてもその子猫を連れて帰ってはくれないこともわかってるので引き取りを申し出ました。
現場に到着すると、よくテレビで猿を捕獲しようと振り回している大きな網を持った警察官が。
バトンタッチで捕獲器を設置。
しばらくその場を離れて外で待ちました。
1時間後に戻ると捕獲器に入ってました。
外で待ってる間にそのエリアの猫の手術をしたボランティアさんから連絡があり1ヶ月前に手術してリリースした子猫が餌場に9日前から現れず探していると。
私が屋上で見たのは3ヶ月くらいの子猫(実際病院で体重は1.7kg、動画ではわからないと思いますがガリガリです)、リリースした子猫とは別と思う、最近は都心で子猫の遺棄が何度もあるのでと言いましたが、確かにその後捕獲器に入ったのはさくら猫(耳先に手術済みの印のV字カットあり)でした。4ヶ月2kgくらいで手術したそうです。
病院で威嚇もなく触れてるのは威嚇することもできないほど緊張してるせいかもですが、ボランティアさんによると、どうしても捕まらなかった三毛母が産んだ子だが、保護できる人がいないので手術可能な月齢まで待って手術したのだそうです。
私たちはあくまでボランティア活動であり、たとえ慣れてる子だったとしても、保護するしないはそれぞれが判断することです。
区の助成金もあくまで避妊去勢手術代のみ。
保護譲渡にはたくさんのお金がかかり、手間もかかります。
私たちが譲渡会を区の施設を借りたくてもなかなか難しいのも現状です。
ただこの一族だけでこの1年で3回警察が出動する騒ぎを起こしているそうで、都心にリリースすることはトラブルがつきず、本当に悩ましいなと思います。
そしてこの寒暖差の激しい今の時期、大人猫だったら入れなかった隙間に身を隠し、雨風を凌いで生き抜いたこの子が二度と同じ苦しみを味わうことがないよう関わったものとして僭越ながら意見をしていきたいと思います。
ボランティアさんの頑張りでこの地域にたくさんいた猫も高齢となり、全ての猫の手術が終わったそうです。
今後一歩進んだ取り組みが生まれることに期待したいと思います。
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みなとねこ
保護活動者プロフィール
港区のとある場所で繁殖していた猫の手術やその後のお世話をはじめたのがきっかけで、近隣のボランティアさんと協力して子猫や人に慣れた大人猫、捨て猫などの里親探しを行なっています。
猫たちはメンバーや預かりボランティアさんなど個人宅にて保護、家猫修行しております。
2021年は約250匹を譲渡しました。
ペットシッターの資格を持っているメンバーがおり、初めて猫を飼う方、ブランクのある方、しっかりフォローさせていただきます。
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