ペットを中心に考える
ペットの飼育放棄が起こる理由としては、
- 飼い主の高齢化(健康不安、介護が必要な状態になったなど)
- 飼い主の発病
- 同居家族のアレルギー症状発症(特に子供)
- 仕事が多忙で世話ができない
- 転勤などによる引っ越し
- 失業などによる経済困難
といった飼い主が抱える事情によるものや、ペットが暴れたり・噛んだり・吠えたりして飼育しきれなくなった……
という飼い主の飼育に関わる知識・意識の不足が挙げられます。
里親となり迎え入れたペットは新しい家族です。家族の幸せを考えることは、そう不思議なことではありませんよね。ペットを迎えて、楽しみや喜びを感じられる時間を増やしていけるかどうか、「伴侶」として末永く幸せに生活できるかは、飼い主にかかっています。
幸せな生活を実現するために、ペットを「どう飼育し、どんな環境を用意すればいいのか」を考えていきましょう。
「ペットの5つの自由」は、ペットを適切に飼う(扱う)ための国際的に認められた考え方です。
ペットは、人間と同様に生きていくために必要な要求(基本的ニーズ)を持っています。人の手によって飼育されているペットは飼い主のもとで生きているため、自らの意思でニーズを満たすことができません。
よって、飼い主がペットの持つニーズを満たしていく必要があり、そのために飼育ペットの習性を考慮した適正な取り扱い・適切な給餌および給水・健康管理・飼養環境の確保を行い、できる限りペットが快適に生活を送れるようにする責任があります。