開催のきっかけ・目的

保護犬・保護猫の保護団体の多くが、定期的に譲渡会を主催し、里親募集をしています。

しかし、会場探しや設営準備などの負担は大きく、思うように譲渡会が開催できないケースも少なくありません。
そこで“hugUとして何かお手伝いができないか“と考えたことが、今回の譲渡会開催のきっかけです。
また、里親希望者や保護活動者の生の声を聞き、より適切に両者をつなぐ一助としたい、という想いもありました。

さらには、協力したいと考える企業を巻き込み、保護活動の取り組みの発信や啓蒙に活かすことも、譲渡会開催の目的の一つです。

開催結果

2022年5月22日(日)

【参加団体】猫里親さん募集!にゃんこ組、つながれ命!里親会、ya46、たんぽぽ(計4団体)
【参加生体数】保護猫25頭
【来場者】78組170名

2022年6月18日(土)

【参加団体】猫里親さん募集!にゃんこ組、つながれ命!里親会、ya46、ルピナスドッグ宮城(計4団体)
【参加生体数】保護犬6頭、保護猫29頭
【来場者】64組118名

譲渡会の様子

2日間の来場者数は、のべ142組288名
仙台市での開催にもかかわらず、山形県や福島県など県外から足を運ぶ方も多く見られました。

来場者の方々は皆熱心に保護犬・保護猫のケージを見つめ、気になった子がいれば保護団体の方に話を聞くなど、真剣に新たな家族を探している様子がうかがえました。

保護犬の様子

来場者の方にお話を伺うと「譲渡会というものに参加してみたかった」「ペットショップではなく、保護犬・保護猫を迎えたいと思っていた」といった声が寄せられ、保護動物への関心の高さが感じられました。

なかには気に入った子が見つかり、トライアルの申し込みに至ったケースも。
そのほかにも「時間をおいてじっくり考えたい」「家族と相談してからトライアルを申し込みたい」など、命を預かる責任を理解したうえで、慎重にお迎えを検討している方も多く見られました。

チャリティグッズの販売も

また、会場では、各団体が用意したチャリティグッズを販売。この売上金は、保護犬・保護猫の食費や医療費など、保護活動の資金として使用されます。

首輪やベッドなど犬猫用グッズもあれば、ピアスやトレーナーなども販売されており、「犬猫は飼えないけれど、少しでも活動を支援したい」という方も購入することが可能となっていました。

来場者の声

約7割が「満足」という回答

来場者に譲渡会の満足度アンケートを実施したところ、「満足」「やや満足」との回答が約7割という結果に。
また「どちらでもない」と回答した方も「希望の子は見つからなかったが、たくさんの猫が見られてよかった」など、ほとんどが好意的な意見でした。

主な来場者コメント

  • 保護された経緯、ワクチン接種の有無、その子の性格などが掲示してあり、一目で保護犬・保護猫の情報が見られたのがよかった
  • インターネットだと写真や文章でしか雰囲気が分からないので、こういったイベントはありがたい
  • 譲渡会の存在は知っていたが、なかなか機会がなかったので、今回参加できてよかった
  • スタッフさんが親切だった。知らなかったことを詳しく説明していただき、勉強になった
  • 規模が大きく、多数の猫たちを見ることができ、とても癒された
  • かわいい子がたくさんいた。家族として迎え入れたい子が見つかったのでよかった

来場理由の多くは「譲渡会に興味があった」「里親になりたかった」

来場理由についての質問には、142組中ほぼ半数の69組(49%)が「譲渡会に興味があった」と回答。
また「里親になりたかった」と回答した方も55組(39%)にのぼり、このことから「不幸な命を減らしたい」といった、来場者の方々の動物愛護に対する関心の高さが読み取れます。「

参加団体の声

「愛護意識の高い人が多く、手ごたえを感じる譲渡会」と評価

一方で保護団体にお話を伺ったところ「来場者の意識が高い」「犬や猫に負担がかからない譲渡会だった」といった、好意的なご意見が寄せられました。

参加団体の主なコメント

  • 普段は商業施設の一角を借りて譲渡会を開催することが多く、買い物ついでに来場していただく方がほとんど。今回はそもそもの来場目的が「保護犬・保護猫に会うこと」なので、意識の高いお客様が多く、譲渡につながりやすいイベントだと感じた
  • 普段は屋外での開催が多く、犬や猫に肉体的・身体的な負担をかけてしまいがち。今回は屋内なので温度や騒音の心配が少なく、犬や猫もいつもよりリラックスしていた
  • 会場も部屋ごとに分かれていて、生体へのストレスが少ない。継続することでさらに申し込みに繋がると思うので、今後もぜひ開催をお願いしたい
  • 自分たちで開催するイベントよりも拡散力があるので、多くの方にお越しいただけたと思う。これをきっかけに保護犬・保護猫に関心を持ってもらえたら嬉しい

より多くの方に「里親になる」という選択肢を知っていただくために

保護猫の様子

近年、動物愛護意識が高まりつつあるものの、それでもやはりペットを迎えるときは「ペットショップで買う」という選択肢が一般的。
そういった選択肢以外にも「里親になる」という手段があるということを、より多くの方々に認識していただくことが、私たちの目標です。

そのためにも、今後も定期的に譲渡会を開催し、保護犬・保護猫の存在を身近に感じてもらうとともに、家族を探すペットにひとつでも多くの出会いの場を増やしていきたいと思います。