hugUを通して犬猫お迎えいただいた会員及び公式SNSにて募集した295名に
インターネットでのアンケート
アンケート実施期間(2021年11月19日〜11月28日)
お迎えのきっかけは「犬・猫が好きだから」が多数!
犬猫をお迎えしたきっかけとして当てはまるものをお選びください(n=295)
犬・猫を迎えたきっかけは「犬・猫が好きだから」が、もっとも高い結果に。
hugUでのお迎え以前から「すでに飼っている」「以前飼っていた」という回答をいただいた方が約7割。このことから、当然ながら犬・猫を愛する気持ちが強い方が里親としてお迎えされていることがわかります。
その他のきっかけとしては、「癒しが欲しかった」「ペットロスのため」といった心情的な面、「お世話できる状況になった」「飼育できる住環境になった」といった環境的な面、そして「家族が飼いたいと言ったから」といった回答を多くいただきました。
また、直接的な回答ではありませんが、「癒しが欲しかった」や「お世話できる状況になったから」は、このコロナ禍により自宅で過ごす時間が増えた影響もあるかもしれませんね。
お迎え先の希望は保護活動者や地方自治体の保護施設からが多く、実際のお迎えも保護活動者・団体からが6割
犬猫のお迎えはどこから考えていましたか?(n=295)
お迎え先はどちらからでしたか?(n=295)
犬・猫のお迎えの希望先としては、約8割が「保護団活動者・団体」から、次いで「行政の保護施設」からが多い結果となりました。
また、事前のお迎え希望先に対し、実際に「保護活動者・団体」からお迎えいただいた方は6割ほどの結果に。
基本的には、事前の希望通り「保護活動者・団体」からお迎えする方がほとんどのようですが、4割近くは個人の飼い主さんからお迎えしている方も。
hugUでは、個人でたまたま保護した方や、やむを得ず手放さなければならない方の登録もあるので、そちらで運命の出会いがあり、お迎えに至っているようです。
お迎え希望では月齢・年齢を重視する方が最多。お顔や性格などその子の個性を大切にする方もたくさん!
希望の子に問い合わせるにあたり何を重要としていましたか?(n=295)
お迎えした犬・猫に決めた理由は何ですか?(n=295)
迎える側の希望としては「月齢・年齢」を重視して探している方が多い結果に。性格や相性、顔や柄などの見た目は、ほぼ同率となっています。
年齢に関しては、少しでも長い時間をともに過ごすために子犬・子猫を選んだ方、自身の経験やライフプランから成犬・成猫の選んだ方など、それぞれの視点でお迎えしているようです。
見た目に関しても、もちろん好みはあるとは思いますが、「実家の子に似ている」「病気で亡くなった子に似ていた」「写真やお見合いで見て縁があるように感じた」といったコメントもいただくなど、運命的な理由も多くあるようです。
犬・猫を「里親」としてお迎えしようと思った理由
そもそも、犬・猫を「里親」としてお迎えしようと思った理由として寄せられたコメントの一部を紹介します。
- 動物愛護のために、人間の身勝手で不幸になる動物を1匹でも家族として迎えたいと思ったから
- 自分が引き取ることで保護活動に協力したかったから。 また、実際に保護動物を飼育することで、周囲への啓蒙にもなると思ったから。
- 犬、猫、動物が大好きで 子供達の情操教育の為命の重さ大切さ思いやり責任感を育てたかった。
- 先代の子を亡くし寂しくて新たな出会いを望みましたが、自分達の年齢を考えて、最期まで面倒が見られるように子犬ではなく成犬を引き取ろうと考えました。
- ペットロスを経た後、自分の年齢を考え老猫を迎えたいと思っていました。動物愛護の観点から少しでも救う事ができればと里親になりました。
- ずっとずっと猫と暮らしたいと思っていたこと、在宅が増えたこと、殺処分される犬・猫を少しでも減らしたいこと、などです。
- ずっと犬や猫を家族として一緒に暮らし、癒しを頂いた人生だったので、恩返しに里親制度でもらい幸せにしてあげたかったから。
- 初めて里親を申し出て お見合いに伺いました。里親として迎えるというよりは、お見合いに行って初めて里親になろうと決心した、というのが現実です。
- 愛犬を亡くし、もう動物は飼えないかも‥と思っていました。 が、娘の希望から保護猫カフェに行くようになり、保護猫の存在を知り、猫に癒され、当時幼児だった娘がお世話がきちんとできるように、娘が6年生になったら里親になろうと家族で決めました。 私も長い時間を経て、また動物と暮らせる日を楽しみにしていました。 ついに今年、お迎えることができ、今はとても幸せです。本当にありがとうございます。
回答者ごとに理由はさまざまですが、やはり「不幸な子達を救うため」といった動物愛護への想いが多い印象でした。
『幸せを待つペットに新しい家族を見つけて、たくさんハグをしてもらう。』
そんなhugUの想いに沿って、多くの方が新しい家族になってくれたことを、とてもうれしく思います。
日々のお世話やしつけ、健康管理がお迎え前では不安。実際大変だったことも日々のことが多いとの回答が。
お迎え前に不安だったことはありますか?(n=295)
お迎え後に実際大変だったことを教えてください。(n=295)
お迎え前に感じる不安は、回答者にとってさまざまでした。
傾向としては「日々のお世話」や「しつけ」、「健康管理」が不安な要素としてあがりましたが、一方で「あまり不安はなかった」との回答も多くみられました。
hugUでは、はじめて犬・猫を迎える方よりも、すでに飼っている、または飼育経験のある方が多いので、比較的不安を感じていない方が多いのかもしれません。
一方ですでに飼っている人としては、先住犬・先住猫との相性に不安を感じており、両者ともにストレスなく過ごせるかどうかが気がかりになっているようです。
保護活動者からのお迎えする場合は、トライアル期間を設けているケースが一般的です。新しい環境での様子を見るとともに、先住犬・先住猫との相性もチェックし、家族として過ごしていけるかどうかを確かめるといいでしょう。
特に大変だったことのエピソード
特に大変だったこととして、寄せられたコメントの一部を紹介します。
- 環境の変化で、中々餌を食べてもらえなかった
- 我が家に来た時は人馴れしておらず、少し近付くだけで威嚇される状態でしたので、とにかく家の環境と家族に馴染んでくれるようにとする事が特に大変でした。
- 高いところに登ったり 色んな事に興味を示すので怪我をしないかが心配でした。
- 怖がりの子だったので何日かはご飯とトイレを拒否して隠れていました。慣れるまでに時間がかかりました。
- 元気が良すぎて大変でした(笑)
- 避妊の前に発情期が来てしまったのでスプレー行動や夜泣きが大変でした。先住猫に関しては少し嫉妬していたようですが暫くすると慣れました。
- 野良ちゃんだったので、寄生虫等の処置費用が結構かかった。何度も病院に連れて行かなければならず、とても申し訳なかった
- 迎え入れた時点で、あちこちでトイレしたり、泣くのでおかしいと思っていたら発情期でした。 初めての家、人にも慣れていないのに、すぐ避妊手術のため、2泊3日の入院は、ペットも辛かったと思いました。
- 兄妹猫を受け入れたのですが、タッグを組んでイタズラするので家も自分もズタボロでした。
- 病院で心臓が悪いとの診察を受け1万円/月の薬代が継続して必要となったこと。 ・夜な夜な喘息のような症状が出ること。 それでも今まで生きてくれて、また出会ってくれて「ありがとう!」です
- 中々お散歩が嫌いな子で自分の好きな方向へしか行きたがらない。 頑固な部分があるが、気持ちを汲み取りながらゆっくりと散歩し、慣れるように回数を行くようにしている。
実際にお迎えしたあとは、やはり各家庭でいろいろと大変だったこと、困ったことはあったようです。
特に保護犬・保護猫は過酷な環境で生活していた子も多く、病気や寄生虫などのケアからはじまることが多いよう。それでも「出会えたことに感謝します」との回答もあり、本当に大切に迎え入れてくれていることを実感しました。
里親募集者とのやり取りは多くが不安なし
里親募集者とのやりとりに不安はありましたか?(n=295)
上記回答の理由や、やりとり中の感想などを教えてください。(n=295)
- 事前に費用面を含め必要な手続や先住猫とのコミュニケーションの取り方等を丁寧に教えていただいたため。
- 募集主さんと最初にお会いするまでは、どのような方なのか多少の不安がありました。ですがお会いしてみるととてもお優しいフレンドリーな方で、不安は吹き飛びました。
- とても感じが良く、また初ニャンコで困ったことがあればいつでも連絡できるし、返事もくれるので良かったです。 私としてみたら遠い親戚のような感覚で、家が近ければいつでも見に来てもらいたいです。
- 初対面同士のやり取りで多少不安はありました。 しかしメールで何度も確認しあい、丁寧誠実な方と分かり安心して引き取りまで出来ました。
- まず募集の文面から誠実さが伝わり決めてとなり、実際に連絡し合う時人柄の良さと親切な対応が信頼できて不安がかなり解消されました。
- 先ずはメールでこちらの事情も詳細にお送りしておりましたので、その後の連絡のやり取り等もスムーズで対応がとても好印象だったので、不安に感じる事もなく問題ありませんでした。
保護活動者から里親としてのお迎えにあたり、事前に知っておきたかったことはありますか(n=174)
hugUでは、登録する犬・猫の状態や応募の条件、必要な場合かかる費用などをなるべく記載いただくようにしています。
また、サイト内でメッセージのやりとりが可能なので、気になることは直接会う前に相談し、お互いの不安を軽減することができます。姿の見えない里親募集者とのやりとりにおいてなるべく不安を感じさせないスムーズな譲渡を促進できるよう努めています。
そのかいもあってか、アンケートを踏まえるとやりとりにおいては不安なく進めていただける方が多い印象でした。
また、実際やりとりがはじまってから対面時までも丁寧に対応いただける里親募集者が多く、質問への回答や想いの共有、親切な対応など円滑にコミュニケーションをとりながらお迎えに至ったとのコメントが多くありました。
一方で、不安があったこととしては、「病気であることの把握や伝達がしっかりなされなかった」「返答があやふやなものだった」「回答など対応のスピードが遅かった」「保護環境や犬・猫の状態に不安を感じた」など、まだまだ多くの課題もありました。
基本的には里親募集者と希望者間でのやりとりがメインではありますが、それをつなぐ場としての責任は、hugUにもあります。
今回のコメントをもとに、なるべく双方の不安を解消できるサービスとしての取り組みや啓蒙・指導などを行って参りたいと思います。
譲り受けの場所のほとんどはお迎え側の自宅。お迎え後もしばらくは近況報告している人がほとんど。
譲り受けはどこで行われましたか?(n=295)
お迎え後の様子を元の家族や保護活動者に連絡していますか?(n=295)
譲り受けの場所は、新しい飼い主の「自宅」が一番多い結果に。
また、お迎え後も定期的に犬・猫の様子を報告しているとの回答が多く見られました。
保護活動者は、自宅での引き渡しを条件としているのが一般的。
これはお迎えする準備が整っているか、脱走などの恐れがないか、思わぬトラブルが起きないかなどを家族と確認のうえ、最終的な譲渡を判断するためです。
また、お迎え後の定期連絡も、新しい家族のもとで幸せに暮らしているかを把握するため、譲渡条件に含めている保護活動者が多いことも理由のひとつのようです。
どちらも、新しい飼い主さんにとっては少し抵抗のあることかもしれません。
しかし、愛情を持って育てた子たちが新しい環境で幸せに暮らしていけるか、再度、手放されてしまったり、逃げてしまったりするのはもちろん、まだまだ虐待などの懸念もあり、犬・猫の幸せを願うがゆえに確認を設けているところがほとんどです。
幸せを願うのは同じこと。できる限り協力を心がけてあげてください。
お迎え後すぐにまずは病院で健康チェック!
お迎え後、どのタイミングで動物病院で初めて診てもらいましたか?(n=295)
お迎え後は、比較的早いタイミングで病院を受診する方が半数ほどいました。
ペットショップやブリーダーからのお迎えと違い、保護犬・保護猫の譲り受けの場合は、その子の推定情報しか分からず健康に不安があることが多いです。また、飼われていた犬猫であっても環境の変化により、譲渡時は元気であってもお迎え後に体調を崩すこともあります。
健康チェックとともに、今後のかかりつけの病院を見つけるためにも、早めの受診がおすすめです。
お迎えしてよかったこと
最後に里親としてお迎えしてよかったこととして寄せられたコメントの一部を紹介します。
- 子猫を通し、家族の会話が増え、子供達も責任感を持ってお世話をしてくれ、成長を感じた。私自身も、子猫と接する事で癒しは勿論、大切な役割を与えられたような気持ちで、生活に張りが出ました。
- 家族みんなが明るくなり、家族の中心にいつも居てくれています。家族であり私の子供です。賑やかになり幸せです。
- 2匹引き取りましたが、この子たちを見てとても勉強になる毎日です。とても愛らしくて大切なものができました。また同居している彼との仲もさらによくなった気がします。
- 子猫ちゃんがきてから先住猫が寂しくて夜中鳴かなくなったし、2匹で仲良く追いかけあいっこもするので運動不足も解消されてすごく良かったです。
- 亡くした仔猫を想い体調を崩した娘が回復し、家族に笑顔が増え賑やかになった事。仔猫達を通じて里親様に出会えた事。なにより、命を繋げられた事。
- 「臆病な猫ちゃんで、慣れるまでに7ヶ月かかりました」と譲渡してくれた方が言ってたので、覚悟してしっかり向き合おうと思ってました。4ヶ月目でようやく触れる様になり、初めて撫でてもらう気持ち良さを知ったのか、それからはもうべったりっ子でとても可愛いです。先住猫とも凄く仲良しでお互いを毛繕いしてます。大変癒されてます。
- たくさんありすぎて「これ」って書けません。私の娘になってくれて、ありがとう!です。
- やはり、夫婦二人では会話が少ないですが、なかなかなじまなかった猫でもいてくれるだけで笑いは増えます。多頭飼い崩壊の家から救い出された猫は、なかなか人を信じられないと思いますが最近では、以前のような険しい目つきをしなくなったことも良かったのではないかと思います。
- 地域の方々にご挨拶周りした事で、犬を亡くされ寂しい思いをされていた高齢者宅に3時間程面倒を見て頂いたり、抱っこで登校班を見守り活動したら児童にも人気で声を掛けられる事が多くなった。近所のお宅が里親登録をして保護犬を引き取ったと連絡をくれた事。地域の方々を巻き込んで皆で保護犬を育てて欲しいと思う
- 毎日家に帰るのが楽しみになりました。甘えてきてくれるとすごく癒されます。お迎えした猫ちゃんが楽しく快適に生活できるように調べ物をしたり工夫したりするのがとても楽しいです。
今回のアンケート全体を通して感じたことは、里親の皆さんは、お迎えした犬・猫を本当に愛おしく想い、家族として大切に迎え入れたこと。それがアンケートの各回答から感じ取ることができました。
初めから保護犬・保護猫のお迎えを考えていた方、偶然の出会いからお迎えを決めた方、健康状態やお迎え先、あるいは自身の環境において不安を感じながらもお迎えを決めた方。
それぞれ経緯は異なりますが、皆さん今では幸せに生活している方ばかりでした。
世の中には、まだまだ新しい家族を探している犬・猫は多くいます。残念ながら、家族のあたたかさを知らないまま、虹の橋を渡っていく子たちも少なくありません。
そういった子たちに新しい出会いをつくるため、里親を検討しているの方の不安解消を目的に、このアンケートを実施しました。ぜひこのアンケートを踏まえて、里親になることを前向きに考えていただければうれしいです。
hugUでは引き続き「幸せを待つペットに新しい家族と、たくさんのハグを。」という想いをもとに、すべてのペットの幸せを願って、サービスの提供を進めて参りたいと思います。