保護犬・保護猫を迎える前に考えてほしいこと

お世話にあてる時間を確保できるか

保護犬・保護猫に限らず、ペットを飼ううえではお世話の時間が必要になってきます。
では、実際に犬猫を飼うと、どのようなお世話が必要になるのでしょうか。


種類や大きさにもよりますが、犬の場合は1日2回30分ずつの散歩をしなければなりません。猫は散歩がない分、犬と比べるとあまり手がかかりませんが、それでも毎日のごはん、トイレ掃除、ブラッシングなどのお世話が発生します。

このように、犬猫を迎え入れれば、毎日なにかしらのお世話が必要になります。また、頻繫に飲み会や旅行に出かけるのも難しくなるため、自分のプライベートが犠牲になってしまうことも視野に入れなければなりません。犬猫を飼う以上、ペットのお世話を最優先に時間を確保していかなければならないのです。

犬の場合

・ごはんのお世話
・トイレ掃除
・散歩
・ブラッシング
・シャンプー
・トリミング(犬種による)
・肛門絞り(犬種による)
・爪切り
・口腔ケア

猫の場合

・ごはんのお世話
・トイレ掃除
・ブラッシング
・シャンプー(主に長毛種)
・爪切り
・口腔ケア

種類や大きさにもよりますが、犬の場合は1日2回30分ずつの散歩をしなければなりません。猫は散歩がない分、犬と比べるとあまり手がかかりませんが、それでも毎日のごはん、トイレ掃除、ブラッシングなどのお世話が発生します。

このように、犬猫を迎え入れれば、毎日なにかしらのお世話が必要になります。また、頻繫に飲み会や旅行に出かけるのも難しくなるため、自分のプライベートが犠牲になってしまうことも視野に入れなければなりません。犬猫を飼う以上、ペットのお世話を最優先に時間を確保していかなければならないのです。

生涯にわたっての飼育費用を用意できるか

犬猫の飼育には、想像以上のお金がかかります。飼い始め、日常的・定期的にかかる飼育費用としては、主に下記のものなどが挙げられます。

犬の場合:飼い始めに費用がかかるもの

・首輪
・リード
・食器
・ケージ(サークル)
・クレート
・ベッド
・ブラシ
・爪切り など

犬の場合:日常的に費用がかかるもの

・ごはん
・トイレシート
・おやつ
・おもちゃ
・シャンプー
・トリミング など

犬の場合:定期的に費用がかかるもの

・狂犬病ワクチン接種
・混合ワクチン接種
・ノミダニ予防薬
・フィラリア予防薬
・健康診断 など

猫の場合:飼い始めに費用がかかるもの

・食器
・ケージ
・キャリーバッグ
・ベッド
・ブラシ
・爪切り など

猫の場合:日常的に費用がかかるもの

・ごはん
・猫砂(トイレシート)
・爪とぎ
・おやつ
・おもちゃ
・シャンプー(主に長毛種) など

猫の場合:定期的に費用がかかるもの

・混合ワクチン接種
・ノミダニ予防薬
・健康診断 など

これだけではなく、去勢・避妊手術代はもちろん、病気やケガをしたときの医療費がかかることも想定しなければなりません。また、犬の場合は、畜犬登録が義務付けられているいますので、飼い始めたタイミングでお住まいの市区町村に届け出をし、手数料を支払う必要があります。

引っ越しが難しくなる覚悟はあるか

現在賃貸に住んでいる方は、引っ越しのことも想定しておく必要があります。
ペット飼育可の賃貸は少なく、いざ引っ越ししようと思ってもなかなか理想の住まいを見つけることができません。
また、ペットを飼うと部屋が汚れたり壊れたりしやすくなることから、「ペット飼育の場合は敷金+1カ月」といった条件がつけられるケースが多いです。退去時に修繕費用を請求されるケースも少なくないので、引っ越しの可能性がある方は慎重に検討しておくべきでしょう。

部屋を汚されたり壊されたりしても大丈夫か

ひと昔前までは、犬猫を屋外で飼育する家庭も多く見られましたが、完全室内飼いが一般的になりつつあります。
しかし、室内飼いをするならば、部屋を汚されたり壊されたりすることも覚悟しなければなりません。しつけがうまくいかないときはあちこちに粗相される可能性もありますし、部屋中に抜け毛が飛散することなんて当たり前。また、床や壁をかじったりひっかいたりしてボロボロにされることもあるでしょう。犬猫を迎え入れるならば、ある程度部屋が汚されたり壊されたりすることも覚悟しておく必要があります。

保護犬・保護猫を迎える方法

保護犬・保護猫を迎える方法としては、主に「譲渡会」「里親募集サイト」「動物愛護センター(保健所)」「動物病院」に挙げられます。

譲渡会

「譲渡会」とは、飼い主がいない保護犬・保護猫を、里親希望のご家庭に譲り渡すためのイベントです。主に保護活動団体が開催するのが一般的ですが、自治体の動物愛護センターや保健所などが開催しているケースもあります。
譲渡会では、保護犬・保護猫を直接目で見たり触れ合ったりすることも可能で、気に入った子がいればその場でアンケートや申し込み書などを記入します。
ただし、当日中に保護犬・保護猫を連れて帰ることはできません。後日一定期間のトライアルを設け、問題がないと判断されれば、契約書を交わしたうえで正式譲渡になる流れが一般的です。

里親募集サイト

「里親募集サイト」とは、飼い主がいない動物の里親を探している方と、里親になりたい方の出会いの場を提供するWebサービスです。
当サイト「hugU」もそのひとつで、いつでもどこでも手軽に保護犬・保護猫の情報を検索できるのが魅力です。気になる子がいたら、サイト上の問い合わせフォームから募集主に連絡をとり、双方で相談のえ合意がとれれば、対面・譲渡という流れになります。
ただし、保護主によって譲渡の条件や受け渡し方法が変わってきますので、トラブルにならないよう事前にしっかり確認をしておきましょう。

保健所、動物愛護センター

各自治体の保健所や動物愛護センターから、直接保護犬・保護猫を迎えることも可能です。
引き取り方法は自治体によって異なりますが、あらかじめ譲渡講習会などを受講し、その後保護犬・保護猫と対面します。誓約書など書面での手続きを済ませたうえで、譲渡という流れになります(※東京動物愛護相談センターの場合)。
譲渡の際には、身分証明書や印鑑、引き取りに必要なグッズ(首輪、リード、キャリーバッグ)などが必要です。

動物病院

稀ですが、動物病院で保護犬・保護猫の飼い主を募集しているケースもあります。
院内の掲示板などに「飼い主募集」のチラシなどが貼られていることがありますので、お近く動物病院に足を運んだり、電話などで問い合わせたりするのもいいかもしれません。

保護猫・保護猫を迎える前に準備しておきたいこと

保護犬・保護猫を迎えることが決まったら、まずは飼育環境の整備をしておきましょう。犬猫がいたずらしたり、誤飲したりしそうなものを片づけ、キッチンや玄関など立ち入り禁止の場所や脱走の恐れがある場所には柵を設置してください。
犬はフローリングで足を滑らせて骨折・脱臼してしまうこともあるので、カーペットやジョイントマットなどを敷いておくと安心です。
また、お迎え当日までにフードや食器、ケージ(サークル)、クレート(キャリーバッグ)、ベッド、トイレ用品など、最低限必要なものは揃えておきましょう。

保護犬・保護猫への接し方

人間と接する機会がなかった元野良犬・野良猫や、劣悪な環境で飼育されてた過去を持つ保護犬・保護猫は、臆病な性格の子が多い傾向にあります。
特にお迎え直後は環境の変化に戸惑って、怯えていたり神経質になっていたりすることも考えられます。そのときは決して無理強いをせず、まずはお世話するくらいにとどめておき、その子のペースに合わせてコミュニケーションをとっていくようにしましょう。

まとめ

保護犬・保護猫を迎えるときは、「終生飼育できるかどうか」ということを慎重に考えなければなりません。それでも迎え入れたい気持ちがあれば、譲渡会や里親募集サイトなどを利用してみてはいかがでしょうか。
もしお迎えが決まったら、事前に飼育環境を整えたり必要なグッズを購入したりして、保護犬・保護猫にとって快適な暮らしを準備あげましょう。