ねこひげハウスとは

2011年より知人のご兄弟が育てられていた猫:約250頭(内シェルター:約170頭、知人宅:約80頭)、犬:11頭(内シェルター:1頭、知人宅:10頭)の飼養のお手伝いをされてきたという石川さん。元々ご自身も猫2頭と暮らしていたという猫好きですが、最初はこの頭数の多さにびっくりされたそうです。

それから約10年が経ち、その間に猫ちゃんたちも新しいご家族に迎えられたり、年を取ったりして、今は同じおうち(シェルター)に猫:80頭、犬:2頭と暮らしています。新しいメンバーも少しだけ増えたり減ったりするようですが、多くはずっと石川さんと暮らす家族です。多くの猫ちゃんが年齢を重ねて、10歳以上という子も珍しくありません。

今回は、そんな大家族で高齢猫が多い石川さんから伺った、高齢猫と暮らす秘訣をご紹介いたします。

どうしても欠かせない健康管理

高齢猫と暮らす、と考えると、どうしても気になるのが健康面ではないでしょうか。石川さんも年齢が上がることの注意点として、最初に挙げていたのが「体調管理」でした。

ただ石川さんは、高齢猫は「ポイントをつかめば飼い主さんには難しいことはありません」とおっしゃっていました。

では、どのようなことを普段気にされているのでしょうか。

●いつもと違うところをチェックする

例えば、普段玄関にお迎えに来る子がこないなど、いつも行っているルーティンをしない日があったときは、具合が悪いことを疑ってみましょう。

●毛並みをチェックする

毛並みも猫ちゃんが出す重要なサインです。毛ヅヤが悪いと思ったときには、具合が悪いことを疑ってみましょう。

●背骨のラインに痩せを感じる

身体を触ることを嫌がらない子には、普段から全身を触って痛がるところがないか、いつもより骨が当たるところはないでしょうか。「人の手は正確」と石川さんは言います。耳、口、足、首……昨日と違うところがないかを触って確認してみましょう。

●目つきに覇気が感じられない

人間と同様、猫ちゃんも体調が悪いときは目に異常が現れます。いつもと目つきが少しでも違うときは、ひょっとしたら具合が悪いのかも、と疑ってみましょう。

高齢猫と暮らす

これから高齢猫を迎える場合には、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

●猫ちゃんが登れるところの下にはマットや布団を敷く

猫ちゃんは、やはり高い場所が好きです。そのため、高齢になっても、高い場所に登ろうとする子もいますが、足腰が弱くなってきているので、落ちてしまうことがあります。また、天井に吹き抜けや梁があるおうちは、猫ちゃんが高齢になってきた場合、特に注意が必要です。実際に、冷蔵庫から落ちて骨折した、という話も聞いたことがあります。

●歯のケアはしっかりと

高齢猫は、歯周病になっている子も多く、ひどい場合は歯石取りや抜歯が必要です。歯が無くても、猫ちゃんは割と気にせず、カリカリのご飯も食べるのですが、歯の状態によってはおやつなど軽くほぐしてあげると良いでしょう。
また、予防のために若いうちからカリカリ中心の食事や歯みがき用のトリーツをあげることをオススメします。

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●少しでも気になることがあれば、すぐ病院へ!

お迎えした直後も、慣れたときでも、いつもと少しでも様子が違うと感じたときは、すぐに動物病院に通院することをおすすめします。たくさんの猫ちゃんを育ててきた石川さんでも、
「動物病院に行かないと診断出来ない」
「治療費は『安心料』だ」
と言います。

猫ちゃんの場合、病気の進行は人間よりも早いことが多いと言われています。サインにいち早く気づけることが大事ですね。

また、健康に長生きしてもらうためにも「定期健診」は欠かせません。ワクチン接種のシーズンはもちろん、少しでも様子が違うと感じたら、こまめに通院されることをオススメします。

さいごに

高齢猫との暮らしは、のんびりと落ち着いた素敵な家族の時間を過ごすことが出来ます。

しかし、気にしなくてはいけないことも多いです。高いところが好きな子は落下への注意が必要ですし、ご飯をよく食べ元気に走り回る子でも、急な体調の変化に気をつける必要があります。石川さんは些細な変化に大きな病気が隠れていることが多いので、「年齢が高いからと『老猫フィルター』を掛けて歳だからと思い込まず、病気を見逃さないでほしい」と言います。

その子の特性を見極め、ゆっくりとご家族に慣らしていってあげてください。